森へ〜令和最初のネガティブ発言〜

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基本的に祝日や長期休暇なんてあんまりいい思い出も無くて好きじゃないのだけれど、今日で休みが終わって日常に戻ると思うと終わらないでほしい気持ちというか。

なんというか。単刀直入に言うと、誰もがそうだろうけれど明日仕事に行きたくない。

そんな気を紛らわすために少し。思えば社会人になってから、今回のように旅行に行ったのは初めてだったかもしれない。なんせ自分という人間はひどい出不精で、めんどくさがりで計画的に動くなどを苦手としている。

正直今回は、ひどい見栄を張るために旅に出たと言っても過言ではない。休みが10日もあって、その10日間どこにも行かずにひたすら惰眠を貪り、誰とも会わずに喋り方を忘れて休み明けを迎えるなんて恐ろしくて出来なかった。前社なら土曜出勤やら日曜出勤だのがあって、ワタシ会社の為に仕事しますから旅行なんて!だの言えたけれど。今回は本当にまるっと10日間、自分の好きに使って過ごせだなんて。そんなの今まで自分の意志なぞブレブレで過ごしてきて人間関係もないがしろにしてきた者に突然大多数の国民と同じように休みを与えられた所で。何したら良いんだよ!という話である。

悩んだ所で日々は過ぎていく。慌てて新幹線と宿泊先を予約して。旅先でも誰とも話すこともなく、とりあえず最低限タイムスケジュールを決めて淡々とこなして帰ってきた。それはそれで楽しかったけれど、この思い出をどこに昇華しようか迷っている。(旅行自体は大変楽しく、今後も定期的に自然の多い所に行きたいと思った)

きっと自分は旅に出て、知らない人と話して仲良くなって新しいコミュニティでも作りたかったんだろうか。

自分から話しかけることも出来ない人間が、そんなこと簡単に出来るわけないのに。

旅の途中で見かけた人たちは皆、各々の目的を遂行していた。目的の駅に着くといの一番に飛び出して撮影する人たち、駅ごとのスタンプを集める人、家族の会話を楽しむ人たち。

きっと時間が経てば、この連休中のことなんて忘れてしまうけれど。広い空、どこまでも続く森の中で時間の許す限り彷徨ってみるなどしても

自分の孤独さはきっとなかなか消えないだろう。

帰ってきた日常が、他人の旅行の思い出話が、キレイな写真が。どうか何事もなく過ぎていきますように。とりあえずいつも貰ってばかりいたお土産を、明日は会社でうまく配れますように。